ソリチューズの創設者 ダン・ギブソン

ダン・ギブソンナイアガラの滝に程近い農場で生まれ育ったダン・ギブソンは、少年の頃、カナダの大自然に感化されてからというもの、自然界を相手に自らの芸術的才能を開花させていきました。野生動物や生物の写真家として活躍するかたわら、1946年以降は自然をテーマにした映画やテレビ番組の制作に携わるようになりました。

←「ダン・ギブソンのパラボラマイク」(特許認可)を使って自然音をデジタル録音するダン
 クリックするとダン・ギブソンからのメッセージをお聴き頂けます。(英語)
 ※BGM:「カスケイズ」(アルバム「ピアノ・カスケイズ」より)

当時は自然界の映像と音声を一致させる事が容易ではなく、単に音楽を流しながら自然の映像を映していました。しかし、自然の素晴らしさにこだわるダン・ギブソンは、自ら自然界の音を録音し、音と映像を一致させた臨場感あふれる作品をプロデュースすることに成功、カナダで2つの映画賞(今日のジニー賞)を受賞しました。その後もサンフランシスコ国際映画祭でゴールデンゲート賞を受賞した「ホワイトスロート」や国際的にも賞賛されたテレビ番組「オーデュポンワイルドライフシアター」等、自然をテーマにした200本以上もの映画やテレビ番組を制作しました。

映画用に始めた自然音の録音作業でしたが、それが彼にとって生涯、情熱を傾ける仕事の始まりとなりました。1981年、ダン・ギブソンは59歳で映画界から退き、自ら録音した自然の音をより多くの人々に聴いてもらおうと、ネイチャーサウンドレーベルを創設したのです。レーベル名は、自分の好きなデューク・エリントンの歌「イン・マイ・ソリチュード(静寂)」にちなんで「ソリチューズ」としました。

1983年からは業界に先駆けてデジタル録音を開始。その3年後には息子のゴードン・ギブソンがソリチューズに加わりました。以前から写真や音楽に非凡なセンスを発揮していたゴードンは、自然の音に繊細な音楽をアレンジすれば、それらはさらに引立ち、互いに補足し合って、自然の音だけよりも、もっと素晴らしい感動を与えることが出来るはずだと確信していました。ダンは、洗練された音楽を自然の音と完璧に調和させることを条件に、ゴードンの熱意ある提案を受け入れ、「音楽で探索する自然」シリーズのファーストアルバムとして「ハーモニー」をリリースしました。

1994年4月、72歳のダン・ギブソンはカナダの民間人として最高の栄誉(ナイト爵に相当)であるカナダ勲章を受章しました。それは、彼が長年にわたって自然の音を録音し、映像に収めてきたことで、大切な自然や野生動物に対する人々の意識を高めたという功績を称えるものでした。

Page Top