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パイオニア株式会社 濵田 道昭 ~家庭用BGMシステム『ACCO』開発秘話~

床暖房・オール電化・・・昨今、暮らしに必要な機能が様々な形で次々とシステム化され、一般家庭に浸透してきつつあります。そうした流れの中、「オーディオを住宅設備の一部に」という画期的なコンセプトで昨年製品化・発売されたのが、家庭用BGMシステム『ACCO』(パイオニア株式会社)。 至ってシンプルですっきりした構造・想像を遥かに下回ったリーズナブルな価格・多彩な音源と機能を盛り込みつつ、誰でも簡単に操作でき、汚れのつきにくいタッチパネル...住宅躯体への振動を極力抑えたスピーカーシステムと、驚くほど少ない消費電力(14W)により、別室の家族や隣近所はおろか、地球環境にも優しい配慮が施されています。 これほど完成度の高いシステムが、実は発案からさほどの年月を要さずに製品化された点も驚きの一つでした。一体どんな人がどのようにして、この夢のような音楽システムを世に送り出したのか?今回は『ACCO』の生みの親、パイオニア株式会社・濱田様に、ACCO開発にまつわる色々なエピソードをお聞きしました。

写真―ACCOの開発スタートとそのきっかけは?

「商業施設などでBGMはもはや当たり前の存在となっていますが、“家の中で生活の一部としてBGMを楽しむ”そういった当たり前の環境や文化が、実は未だ無いのではないか?ということに、ふと思い当たりました。今から1年半ほど前のことでしょうか。そこで、「いつでも・気軽に・インテリアのように楽しめる家庭用BGMシステム」の開発を目指し、プロトタイプを手作りしたのが全ての始まりでした」

―今までにありそうで、実は全く無かった概念ですよね。

「ええ。私は元々そういった今までにない新しいものを創り出すのが好きなのです。パイオニア社が先駆けとなったカーナビゲーションシステムのソフト開発にもデザイナーとして携わりましたし、まだ日本で「インターネットって、何?」と言われていた時代にパイオニアとして初めてのホームページを自分で作って立ち上げた、なんてこともありました。」

―発案→開発スタート→製品化の発表→発売、これら一連の流れが1年半も要しないものすごいスピードで進んでいったわけですが、ご苦労なさった点は?

「先ほど『新しいものを創るのが好き』と言いましたが、実はこれが一番大変なポイントでした(笑)。何しろ、ヒントも見本も皆無の、今までにないことを手掛けているわけですから。お客様からのご意見などを最も重要視し、試行錯誤を繰り返しました」

―発売前の段階では、お客様からどういったご意見・ご要望が聞かれましたか?

「女性のお客様から『BGMが心地よい』とご好評のカフェを調べましたら、ステレオではなく、モノラルで指向性が無いかたちでスピーカーを設置してあり、音が頭上から降ってくるような感じでした。従来、家に居るリスナーが既存のサウンドシステムで音楽を聴く場合、2本のステレオスピーカーでリスニングポイントを定めて座り、視聴するのが理想的な楽しみ方です。しかし、“生活の一部に音楽を”とするなら、料理・食事・ソファで横になるなど、何かをしながらで、聴く位置・居場所が定まらない状態だとしても、自然に楽しめなければいけません。そこで、一般家庭では少ない天井埋め込みスピーカーを採用し、生活を楽しみながら自然に音が上から人に降り注いでくるイメージで、システムの開発を進めました。ちなみに“音降る部屋は心地良い”というキャッチフレーズも私が作ったんですよ(笑)。」

―そのスピーカーに“迷惑レス”と付記されているのは?

「各ハウスメーカー様始め関連の業者様とのお話の中で、クリアーしなければならない点として浮上したのが、天井埋め込みスピーカーによる建物へ伝わる躯体振動と背面への音漏れ問題です。本質的にスピーカーは振動によって音を伝えるものですから振動があって当たり前、最初は頭を抱えましたが、「それならば、それらの振動で迷惑をかけないスピーカーを作ろう」という逆転の発想にたどり着き、最終的には従来と比較して、周波数帯域によって異なるが最大13分の1の不要な振動を防ぐ構造を開発することが出来ました。又、スピーカーを二重にすることによって、背面への音漏れを従来の3分の1低減させることにも成功しました。」

ピアノ・ソングバード―そういった過程の中で、ソリチューズと出会って・・・

「弊社では、ACCOでサウンドスケープ(本来は音の風景だが、パイオニアでは音楽+自然の音などの環境音のミキシング再生)を一押しの機能として推奨したかったのですが、お客様にとっては初めてで馴染みがない。それらがどんなものなのか体験して頂ける、お手本となるベストなコンテンツがなかなか見つかりませんでした。なかなか結論が出ない状態のまま発表期限目前となり、とても焦っていたある日、打ち合わせの前にふらっと立ち寄った本屋さん(東京都・有隣堂アトレ恵比寿店様)で突然「ピアノ・ソングバード」の調べが耳に入り、「これだ!」となったわけです。」

―運命的な出会いだったのですね。

「すぐに「これはもしかして!」と直感しましたので、その場でお店にある全てのタイトルを試聴し全タイトルを購入し、ACCOの試作機で聴いてみるとなんと「ピッタリだ!」急いでスローナミュージックさんへメールを出しました(笑)ソリチューズは“すんなりと音楽と自然音が耳になじむのに、初めて聴く自然サウンド”。まさに、私が探していたコンテンツだったのです」

―ソリチューズをサンプル音源として導入して以降のご評判は?

「効果は歴然でした。それまでお客様から最も多く聞かれたのが『どんなコンテンツがお勧め?』という声でしたが、ソリチューズを扱うようになって以降、その種のご質問がパッタリと聞かれなくなりましたから」

―それでは、最後にACCOの今後の展開と濱田さんの夢をお聞かせ下さい。

「今はまだまだ珍しい家庭用のBGM機器ですが、カーオーディオやカーナビゲーションのように当たり前の存在となる時代が来るでしょう。新築戸建住宅やリフォーム、あるいは分譲マンション一棟ごと、賃貸などの生活空間に、自然に浸透していくことを夢見ています。ご家庭で音のある暮らしは魅力的と思って頂けたらいいな、と願っています」
「新宿OZONEでは実際触って、体験出来ますので、是非ご来館頂ければと思います。 ちなみにソリチューズの試聴機もありますよ!(笑)」

濱田さん、ありがとうございました。

取材中、濱田さんがポツリと一言「スローナミュージックさんに初めてメールを出したら、あっという間に返事が来て・・(笑)」とビックリした顔で振り返っていらっしゃいましたが、それもそのはず。当時、偶然にも弊社では、お客様へのご提案コンセプトとして「暮らしの中のBGM」という、あまりにも「ACCO」の概念と共通したキャッチフレーズが掲げられた矢先だったのですから。 今回、常にユーザー様の視点から商品開発をなさってきた濱田様の優しくも情熱のこもったお話をお伺いするにつけ、まるで互いに導き合ったような不思議なご縁を今後も大切にし、より多くの皆様が音楽を気軽にお楽しみ頂ける環境作りの為に尽力していきたいと、改めて思いを強くしました。・・・Aizawa

「ACCO」の詳細

http://pioneer.jp/housing/acco/index.html

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